
解体されてトラックに積まれた本体部分。前半部(左のほう)は後ろ向きになって積まれていました。

アウターマストのアップ。左のほう(後側)に見えるlTl状の金物と、それに繋がる大きなバネは墜落防止装置(以下安全装置)のもの。
また、写真中央よりやや左の板状の部品は本体をマストのてっぺんに引っ掛ける「固定爪」。写真では閉じた(マストからぶら下げている)状態になっているようです。
通常は写真のような状態で、金物の中央のロッドにスペーサーを入れて安全装置のバネをほぼ圧縮した状態にしてあります。
そしてクライミング時には金物の中央にチェーンブロックの吊具が掛けられ、少し巻き上げると本体の重みで安全装置のバネがめいっぱい圧縮され、ここでスペーサーを抜き、「固定爪」を開放することで安全装置を活かした
状態で自由に本体を上下できますが、万一吊上げチェーンが切れたりするとバネが反発し、下にある大きな爪(あるいはカム)を押し動かしてマスト
に引っ掛け(あるいは食い込ませ)て落下を防ぐようになっています。
またこういう構造なのでマストの先端は本体の上面より1mほど高くなってしまいます。(昔「タワークレーンミューヂアム」さんに本機の仕様違いJCL-040の写真がありましたが…)

後半部。クレーン車のシリンダーの境目のあたりの部分でジブ根元を受け、さらに少し右にある部分はガイサポート後脚の取り付け部。
奥のほう、丁度クレーン車のブーム背中と重なっているあたりに3つ4つ付いている黒い物は、ジブ角度の制限スイッチ

クライミング装置。あらかじめマストの先に取り付けておき、マストごと吊り込んで継ぎ足し、墜落防止装置にフックを掛けて(あるいは吊具をピンで固定して)チェーンブロックを巻き上げてクライミングします。
逆クライミングの時は逆の手順で


基礎ベース。クレーンの「足」にあたる部分です。十字型の簡単なものですが、けっこう大きいので3分割になっています。