北井 KC-15(15t-m)

KC-15

かなり少数派の油圧起伏式ラチスジブの機械です。

KC-15

ジブ根元付近はなかなか面白いつくりをしています。ウインチ架台をかねたごついジブフット部、フットピンを高めの位置に置くことで空いたジブ下に小さくまとめられた油圧装置と 押し上げ式の起伏シリンダー、

KC-15

そしてジブに乗っかったウインチは、ローピングの関係から複雑な引き回しの少し変わったものを搭載していて、 前のドラムとジブ腹側の装置で荷重負担とロープ裁きをし、ジブフットのスライドシーブを通して後ろのドラムに一定張力で巻き取る構造のようです。
写真手前側の小さいシーブはロープ尻手側のもので、ロープは荷重センサーにつながっています。

KC-15

後ろから見るとかなり細いです。写真では少し見にくいですが、本体底にはベース直結で低床ジブクレーンとして使うための台座がついています。

KC-15

逆光ですが反対側から。こんなコンパクトな機械配置なので後端旋回半径は最短2mの小旋回ですが、ジブを目いっぱい起立させると半径3.8m程度まで広がるようです。

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