北川鉄工所 JCL-100II(100t-m)

JCL-100II
住宅街の中で見るとかなり大きい。JCL-030を2回り大きくして後端を伸ばしたような感じ。

JCL-100II
結構自立が高い


JCL-100II
フックは8t

JCL-100II

チェーンブロッククライミングの100IIと油圧クライミングの100Hがあります。
これは100II。
下に100Hの例を示します

JCL-100H
100Hは旋回台直下の足場に油圧ポンプが置かれ、さらに下にもう一段フレームがあります。(2025/11/16追加)

JCL-100II


JCL-100II
解体されてトラックに積まれた本体部分。前半部(左のほう)は後ろ向きになって積まれていました。

JCL-100II
アウターマストのアップ。左のほう(後側)に見えるlTl状の金物と、それに繋がる大きなバネは墜落防止装置(以下安全装置)のもの。
また、写真中央よりやや左の板状の部品は本体をマストのてっぺんに引っ掛ける「固定爪」。写真では閉じた(マストからぶら下げている)状態になっているようです。

通常は写真のような状態で、金物の中央のロッドにスペーサーを入れて安全装置のバネをほぼ圧縮した状態にしてあります。
そしてクライミング時には金物の中央にチェーンブロックの吊具が掛けられ、少し巻き上げると本体の重みで安全装置のバネがめいっぱい圧縮され、ここでスペーサーを抜き、「固定爪」を開放することで安全装置を活かした 状態で自由に本体を上下できますが、万一吊上げチェーンが切れたりするとバネが反発し、下にある大きな爪(あるいはカム)を押し動かしてマスト に引っ掛け(あるいは食い込ませ)て落下を防ぐようになっています。

またこういう構造なのでマストの先端は本体の上面より1mほど高くなってしまいます。(昔「タワークレーンミューヂアム」さんに本機の仕様違いJCL-040の写真がありましたが…)

JCL-100
後半部。クレーン車のシリンダーの境目のあたりの部分でジブ根元を受け、さらに少し右にある部分はガイサポート後脚の取り付け部。
奥のほう、丁度クレーン車のブーム背中と重なっているあたりに3つ4つ付いている黒い物は、ジブ角度の制限スイッチ

JCL-100
クライミング装置。あらかじめマストの先に取り付けておき、マストごと吊り込んで継ぎ足し、墜落防止装置にフックを掛けて(あるいは吊具をピンで固定して)チェーンブロックを巻き上げてクライミングします。 逆クライミングの時は逆の手順で

JCL-100
JCL-100
基礎ベース。クレーンの「足」にあたる部分です。十字型の簡単なものですが、けっこう大きいので3分割になっています。



能力(JCL-100II・H)
最大作業半径(m)253035
定格荷重(t)8@13m-3.5@25m7@10m-2.3@30m6@9m-1.5@35m
揚程(m)140135130
自立高さ(m)39.3

100Hのページ(2025/11/16追加)
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