ロープクライミングの様子(C-10)

クレーンが自分自身を吊り上げてしまう「ロープクライミング」と言う方式です。
10t-mクラスの小型機種ではまだ使われている方式です。
スキャニングの都合でロープが飛んでしまっていますが、雰囲気だけでもつかんでいただけるかと思います.

クライミング

途中からですみません。フックにかけられたロープが本体へ向かっているのが分かると思います。


クライミング
クライミング

ロープはフックから降りてきて、上図中の青線ような格好でクレーン本体とマストてっぺんの金物の間で往復させてあり、フックを巻き上げると、ロープが引っ張られて本体が上昇していくようになってい ます。なお、図は模式的な物なので写真とは異なっている部分があります。


クライミング

所定の位置まで上昇させたら、クレーンをマストに固定します。このタイプのクレーンはマストの先端付近のくぼみに爪を引っ掛けて固定します。
また、上昇中はスプリング式の安全装置に自重を預けており、何らかの理由でロープが切れるとスプリングが解放され、マストに制動装置を押さえ付けて落下を止めるよう配慮されています。

クライミング

確実にクレーンを固定してから、クライミング装置を取り外します。


クライミング

外されたクライミング装置。一番上の大きな金物はマスト先端に取り付けられ、マストの吊り具もかねています。
下の方の2つの滑車はクレーン本体に取り付けられます。クレーンの最大吊上能力は1t程度ですが、こうすることで3t近い自重を引き上げることが出来ます。


クライミング

次のマストです。クライミング装置が取り付けられています。


クライミング

マストを結合し、2つの滑車をクレーン本体に固定、そしてクライミング用ロープをフックにかけて安全装置を利かせてから固定装置を外すと次のクライミング開始です。

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